くわえ煙草のおばあちゃん

考え方を変えてみた

私は大学卒業後 家業の事務についた

東京の浅草橋から御徒町の中間くらいの場所

いわゆる問屋街にうちの事務所はあった

 

うちは鋼材屋を営んでいて

近くのお得意さんのところには

自転車で集金して回っていた

 

おなじお得意様でも

いろいろ

 

無造作にお支払いをされるお得意様もいれば

お茶をだしてくれる暖かすぎるお得意様も

 

そんななかで衝撃的な商店があった

 

兄弟家族で切り盛りする

N商店はとても元気があって、活気を感じた

 

「こんにちは~毎度ありがとうございます」と言いながらお店のドアから入ると

店先のオジサン達も「毎度ー!!」と気持ちがいいくらい元気に返してくれた

 

すると

その事務所の一番奥で

「はいよ!!」

と、しわがれた声。縦長の事務所の奥にある金庫前から小切手を差し出すおばあちゃん

 

そう、そのおじさん兄弟のお母さまが金庫番をしていたのだ。

けっこうなお歳であろうそのおばあちゃんは

老眼鏡をずらしながら

くわえ煙草で

ぶっきらぼうで

 

がっちりその会社の財布を握っている様子に

圧倒された覚えがある

でもそれと同時に

この年まで現役で事務所に座りそろばんをはじく姿に

かっこよさを感じた

 

老後はゆったりのんびりが良いものと思い込んでいたけど

頭が常にフル回転しているそのおばあちゃんの姿をみて

私もいつか何か事業を始めようと思った。

 

仕事をするということは

やはり気が張っていないいといけない。

ぼんやりしてなんかいられない

 

大切なものを守りつつ

でも、時代を感じながら

色々やり方や新しい知識や情報を得ようと常にアンテナを張って

取引先とお話したりすれば

きっとボケないのではないか?

それに

多分、私はそちらの方が充実感を感じるタイプだろう。

 

それから何を始めようかいろいろ考えるようになった。

私だったら何屋さんをやろうか?

 

人生100年時代 

生きているだけでコストがかかるのに

お勤めしていなければ収入源がないというのはやっぱり不安。

 

お金ってどうして受け取れるんだろう。

商売って何だろう?

ビジネスって何だろう?

仕事って何だろう?

 

ちなみに、家業の鋼材販売を継ぐ気は全くなかった。

全然心がトキめかなかっし

私は当時サラリーマンの笹島君の奥さんになる予定だったから

 

今 私はハンドメイド作家講師になっている

 

手先の器用さとセンス、

そして教えるという仕事なら誰にも負けないはず!

と、自分に言い聞かせて

オリジナルのアクセサリー作りの講座を

自分でコツコツ構築してきたのだ

 

晴れて 49歳で事業を立ち上げることができた

 

家業の事務員時代

あのくわえ煙草のおばあちゃんの姿を見なかったら

今の私はいなかったかも。

 

年金をあてにするより 自分で何とかしよう!

 

ソォゥオンコードアクセサリー作家や認定講師になるみんなも

指先が動くまで

拡大鏡を味方につけて

自分のビジネスをやり切れるように!

何歳になっても

 

パソコンやスマホ片手に

大切な家族を見守りながら

自分らしい働き方を

続けられるはず

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